マンスリーマンションのやばい事情とは?。使用シーン別の失敗しない物件の選び方

ライフハック

仕事や介護、旅行やワーキングホリデー等、今住んでいる場所とは違う場所に滞在することになったとき、「何処に住んだらいいのか?」は、大きな問題ですよね。

ホテルにずっと泊まるわけにはいかないし、マンションやアパートを借りる程長く住まない等、それぞれの事情によって考えないといけません。

例えば「会社の出張や転勤又は研修の場合」もありますし、「家を増改築・リフォームする際一時的に住めなくなる場合」、「観光や旅行バカンスで滞在する場合」等様々です。

滞在期間が1カ月から長くて1年程度の所謂「仮住まい」の場合、マンスリーマンションや、ホテルや民宿の連泊サービス、民泊を利用します。

「マンションやアパート等を借りるほど長期間住むわけではないが、さりとてホテルや旅館に連泊するのも費用もかかる」、「いつまで住むかわかんないし」という場合候補にあがるのが、「マンスリーマンション」なのです。

私自身も、何度も、出張でマンスリーマンションに住んでいました。また、仕事探しの為、半年程「レオパレス21」に住んで、点々としたこともあります。
そして、長年マンションで起きるトラブルに対処してきました。

マンスリーマンションは、上手く使うと「やばい」ほど非常に重宝しますが、「種々の事情がある人が代わる代わる利用する」という特殊事情のせいか、特有の「やばい」事象が起こりがちです。

私自身の体験談や、集合住宅ならではの問題点に向き合ってきた経験を交え、なぜ「やばい」「あぶない」と言われるのかその理由と、滞在目的に応じた上手なマンスリーマンションな選び方をお伝えします。

この記事は以下の方に向けて書いています。
・仕事や旅行等、別の場所にしばらく滞在する予定の方
・滞在中、ホテル・民宿・マンション等何を選んだらいいか悩まれている方
・マンスリーマンションの選び方で悩んでいる方
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マンスリーマンションのやばい、あぶないと言われる原因

マンスリーマンションが、「やばい」、「あぶない」と言われる原因は以下の通りです。

●多種多様な人がマンションに入れ替わり立ち代わり滞在する
●入居時の審査が緩い
●重要事項説明がされない場合が多い

😨ここがやばい! <マンスリーマンションは様々な人が利用する>

マンスリーマンションを利用する人は様々な理由があります。 分譲マンションなら、家族がそこに居住する、ワンルームマンションなら(主に)単身者が居住する等、住民の目的は同じですよね。

ところがマンスリーマンションは、下の表にもある様に、様々な人が様々な理由で住み、入れ替わりサイクルが早い為、トラブルが起きやすいのは事実なのです。

加えて、一般のホテルや分譲マンションに比べて防音性能が劣るケースや隣の玄関扉との距離も近い、ベランダを隔て板一つで分かつ等、プライバシーが守られにくい要因となっています。

😲こんなにある! ~マンスリーマンションを利用するケース~

マンスリーマンションは、どんな人が居住するのでしょうか、見ていきましょう。

滞在目的 場  面  マンスリーマンションが選ばれる理由
出張・研修 仕  事 滞在時の利便性やホテルより居住性に優れ、割安で快適に滞在できる
転勤 仕  事 引っ越しの利便性、居住性等、一定期間の滞在に適している
留学 学  業 数か月から数年間、保護者は安全で快適な住環境を求める
旅行 娯  楽 長期滞在時、ホテルよりも広い空間で、自炊もできるため快適にすごせる
自宅の新築・リフォーム 仮住まい 一時の仮住まいとして利用する、滞在中は必要最低限の荷物だけで済む
家庭内別居 その他 離婚・別居・DV回避別居等、致し方ない場合速やかに契約し入居可能
ワーケーション 仕  事 テレワーク等を活用した在宅勤務と、余暇を同時に楽しむ
日雇・短期派遣 仕  事 一般の住宅と違い収入が不安定・無職であっても、契約可能
入院患者の付添 看  病 長期間のホテル滞在では生活に支障がでてくるため、居住性に優れた、マンスリーマンションを選ぶことで、患者の看病に専念できる
事務所 仕  事 SOHOやフリーランスの仕事場としての利用
★様々な人が様々な用途で利用する為、生活スタイルがちがう者同士が暮らすことになります。それが、各種のトラブルが生じる原因となるのです。

😨ここがやばい! 入居審査が緩い

長期入居を前提にした一般的なマンション等と違い、マンスリーマンションは事前に契約期間が決め、入居費用をまとめて前払いするのが一般的で、保証人を立てる必要ない場合が多いです。

そのため、最初に入居費用を支払うのであれば、定職についているかに関わらず利用することができます。
そのため、収入の不安定な方も入居していることが多く、マンスリーマンションが「やばい」「危ない」と言われる理由となっているのです。

(体験談)

私は、職探しに奔走した時期にレオパレス21に半年間程入居しました。
郊外の住宅地で駅から20分程度の1LDKでした。住みやすいかといえば、うーん?
と返答に困ります。覚えているのは、隣の家からTVの音や話し声がよく聞こえていました。
それでも我慢していましたけどね。お隣さんが引っ越すときにふと見ると、青白い顔をした青年が、受験?のためでしょうか、本やノートを纏めていたのを思い出します。

 

😨ここがやばい! 重要事項説明がされない場合が多い

一般的に不動産会社が仲介する場合には契約に先立って重要事項説明が行われます。
しかし、マンスリー(ウィークリー)マンションの多くは、建物オーナーから一括借り上げをした運営会社が貸主となり、利用者との間で直接に契約を結び、重要事項説明はされないことが多いのです。

仲介で、家主と賃貸借契約を結ぶのではなく、建物を借り上げた運営会社と賃貸借契約を結ぶため、宅建業法の重要事項説明をしなくてもよいのです。
このことが、消費者保護の面で問題になることがあります。

気軽に借りられる反面、解約時の条件、違約金はかかるかなど、十分に確認しましょう。

★契約時の注意点はこちらを参考にして下さい。

https://dfox.biz/monthly-apartments-bad-property/#toc9
業者に納得するまで確認しましょう。

★マンスリーマンションの契約があまりに簡便で不安な場合、こちらのサイトが役に立ちます。
賃貸仲介で使われる重要事項説明書です。聞いておくことがわかります。https://www.hatomarksite.com/fj/rent/contract01.html

😉利用シーン別「やばい」ほどのメリット

マンスリーマンションの、利用シーン別のメリットについてまとめました。

利用シーン メリット
出張・研修 家具・家電付等 初期費用を抑え、社員の生活をサポート
敷金・礼金が無く、滞在期間に合わせて契約できるため合理的
引っ越し時
の仮住まい
寝具一式、テーブルと椅子・・・生活に必要なものは最低限そろっていると引っ越しも安価に楽に行えます。(極論すれば身一つで移動完了)
(お試し住まいとして)新居の周辺環境をじっくり確認してから、住む場所を決めることができます。
旅行 ホテルよりも広々としたスペースで、ゆったりと滞在を楽しめます。
自炊も可能、食費の節約。
当地での生活体験ができます。(ホテル民宿はお客様感覚)
帰省 年末年始などの帰省時に利用できます。
普段高齢者だけが住んでいる家に、いきなり家族揃って大人数で来られたら、おじいちゃんもおばあちゃんも大変ですよ。
お試し住まい 敷金礼金不要で初期費用を抑える、気軽に試してみることができます。
実際住んでみて、はじめて住み心地や周囲の環境や治安などがわかります。納得してから、本腰を入れて住まい探しをすることができます。
セカンドライフ 趣味の部屋や書斎として利用する。(趣味部屋)
好きな場所に滞在することができます。(好きな場所で)
滞在期間に合わせて、契約することができます。(好きな時に)

★マンスリーマンションのメリットを一言でいうと、「契約の柔軟性と居住の快適性が両立」していることです。

滞在時間は数日であれば、ホテル・民宿などが、快適性やコストの面で優れています。一方滞在時間が長くなれば、居住性が重視されます。また、ホテルや宿泊施設に比べコスト面でも有利です。
★ホテルや宿泊施設で2LDKなんて、普通あり得ないですよね。
★1か月~数か月の滞在で、敷金・礼金を取られるのはもったいないです。

そして、マンスリーマンションは、ホテルよりも滞在期間や部屋のタイプなどの選択肢が豊富です。
そのため、ビジネス出張や家族旅行など、さまざまな目的やニーズに合わせて滞在プランを選択することができるのです。柔軟性に優れている理由です。

😥マンスリーマンションのデメリット

一方でマンスリーマンションのデメリットもあります。

「1年未満の居住であれば住民票を移す必要がないこと」を敢えてデメリットにあげました。なぜかというと、住所不定の人でも住めるのがマンスリーマンションなのです。住所を届け出ていない人が近所に住んでいるのです。

デメリット 注意点
住民票を移す必要がない 住民基本台帳法にもあるように、居住期間が1年未満の場合役所への届け出は任意となっています。
家賃が割高 一般賃貸物件に比べ家賃が高い:短期の場合の割り増し料金に注意
長期滞在に向かない 家具を新たに購入したい、買い替えたい。家族が増える。荷物が増える等に向いていません。
設備に注意 築年数が古い物件の場合、設備が古かったり、使いにくい場合もあります。
防音性が低い 壁や床が薄く、隣室の音声が聞こえやすい場合が多いです。
住民の質が不安定 短期滞在者が多いことから、住民の質が安定しない場合があります。

タイプ別マンスリーマンションの特色と選び方

特徴 長所と注意点
賃貸マンションの空室活用 (長所)通常のマンスリーマンションに比べ、住民の質は一定している。
(注意点)元々賃貸物件であるため、家具や家電等生活に必要な設備が無い場合があります。
通常であれば、大家はわざわざコストをかけてマンスリーマンション契約はしません。長期間空室になる理由は事故物件や日当たりや騒音トラブル等生活障害が無いかどうか、怪奇現象物件等、注意してください。
分譲マンション型 (長所)好立地に建っていることが多く、建物や部屋の内装も豪華な場合が多い。 設備的には充実している
(注意点)生活に必要な家具や家電が整っていない場合に注意してください。
賃料がやや高めに設定されている
ホテル型 (長所)家具家電など生活に必要な設備が充実している
フロントサービスやアメニティなどが充実していることが多いです。
ビジネスホテルとマンスリーマンション双方の良さを兼ね備えたタイプ
セキュリティが万全でビジネスホテルのようなランドリーサービスや食事サービス(オプション)などがあるのが特徴です。
ベッドメイキングのサービスはありません。
自炊をあまりしない方や短期滞在の方に向いています。
アパート型 (長所)家具家電付きの物件が多く、長期滞在にも適しています。
ゲストハウス型(複数の個室を共有するタイプ) (特徴)キッチンやリビングなどの共用スペースが広く、他の入居者との交流を楽しむことができます。

マンスリーマンションは不動産賃借業として「定期借家契約」に基づいて運営されている物件と、ホテル業として「長期宿泊」の形態で運営されている物件が混在しています。

ホテルタイプとマンションタイプの違い
ホテルタイプは、生活するというより、短期的な滞在に向きます。ベッドメイキング、食事サービス、各種アメニティが充実しています。身一つで滞在できる感じですね。
一方、マンションタイプは、数カ月~1年程度の中期的な滞在に向きます。居住性を重視し広いリビングで、自炊や洗濯ができ、机や椅子等が完備され、数カ月間仮住まいする場合はよいでしょう。

✅マンスリーマンションを利用する際の注意点

選ぶ際のチェックポイントを挙げます。
まずは一般的なところです。

✅チェック項目 チェックポイント
契約期間 早期退去した場合の手続き、更新可能か、更新料は必要か
退去時の手続き 清掃費用や修理費用を確認してください
退去時の写真撮影 後々トラブルが発生した時の証拠になります。日付印字したものを保管しておくとよいでしょう
違約金 事業者・利用者双方にとって公平かどうか
設備 仕様だけでなく、使用期間も ★家具や家電が古くて汚い場合があります
防音性 問い合わせても答えようがない場合が多いです。口コミ、レビューなども参考にしてみてください。
トラブル時の対応 問い合わせても一般的な答えが返ってくるでしょう。口コミやレビューを参考にしてみてください
ペット・楽器可能か ペット可、楽器可能なマンションに入居した場合、楽器の音、ペットの鳴き声や臭い等を我慢する必要があります。また、前入居者がペットを飼っている場合は、臭いが染みついていたり、毛が残っていたりするケースもあります。

★(内見できないと言われた場合)

 内見ができない場合、確認しておきたい点はこちらです。
マンスリーマンションでは、長期の滞在が想定されていないため、一般の賃貸物件と比べて入居者の入れ替わり頻度が高いといえます。内見を依頼しても、まだ前の契約者が入居しているケースも多いため、初めから内見を受け付けていない会社も少なくはありません。
✅チェック項目 チェックポイント
騒音トラブルの心配 実際入居してみないとわからないのが実情です。また、本人の許容度や感度により異なりますね
虫が出やすい 時期の問題がありますし、湿地な森林や田園そばなど立地条件に左右されます
インターネットが遅い 用途によりけりです。ゲームを快適に行いたい。自宅勤務に支障がない速さか、動画視聴にストレスが無いかなど
セキュリティが不安 室内の盗撮や盗聴等、自分からは切り出せませんよね。盗撮する小穴が開いている、盗聴器を仕掛けられている等、可能性を上げたらきりがありませんので、不安な方はお金を払って専門家に依頼してください
生活面について

最後に入居後の心配なことを挙げています。運営会社に聞いて不安を解消するとよいでしょう。

✅チェック項目 チェックポイント
キッチンの広さ 狭いと使い勝手が悪いです
収納 広さだけでなく、奥行きや、棚付きの有無
洗濯機 機能をチェックしましょう
写真と実物の違い 短期間の滞在なら諦めがつきますが、数カ月の滞在なら、契約前に一度は現地を見ておくべきでしょう

まとめ

マンスリーマンションは、短期間の滞在のためのホテルや長期間の居住を目的とした通常のマンションにはない、「一時的な滞在」に非常にメリットのある形態です。
一方、様々な利用シーンで使われ、居住者の入れ替わりが頻繁に行われるため、一般住居に「住む」のに比べ、「やばい」「あぶない」と言われるのです。
また、契約を巡る様々なリスクにも気を付ける必要があります。
これまで、見てきた様々な「やばい」「あぶない」点をよく理解し、マンスリーマンションを上手に使い、快適な生活を手に入れて下さいね。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました。今後の運営改善に生かしていきたいと思います。感想、疑問、指摘などなんでも結構です。是非コメントをお願いします。(一番下です)

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